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第63回 2006/01/05

CECをご愛顧の皆様、平成17年・2006年のお正月です。明けましておめでとうございます。新生CECにとりましては6回目の正月になります。皆様はどのようにこのお正月を迎えられたでしょうか。関東地方では連日寒波は襲うものの、まったく雨や雪とは無縁な年末で火災が心配される状況でしたが、北海道、東北、日本海沿いの北陸、山陰地方では連日大雪の報道が繰り返しなされ、場所によっては記録的ともいえる積雪量とのことでした。その地方の皆様は、慣れているとはいえ大雪の中のお正月、大変なこととご推察申し上げます。

昨2005年には、この5年間の新生CECの骨組みをおおよそ作ることができたのではないかと思っております。
まず輸入販売品目では、ウイーンアコースティックのほぼ10年ぶりのフルモデルチェンジを行いました。昨年度はそのうち、基本モデルとなる3モデルを紹介させていただきました。3モデルともオーディオ雑誌業界の各誌面で取り上げられ、年末の各社の評価も大変良好でした。またそれ以上に、ディーラー様とご試聴いただきましたユーザー様に高い評価を頂き、昨年末には過去最高の販売を記録させていただくことができました。ご購入いただきましたユーザー様にまず何よりも御礼申し上げます。

ウィーンアコースティック社とは、今月5日から開始されるコンシューマーエレクトロニクスショウ(米国ラスベガスにて8日まで)にて打ち合わせを持つ予定ですので、今後の開発計画については次回この欄でご報告できることと思います。私としては、トップモデル(T−4、T−5)のバージョンアップと、パソコンもしくはより小型のオーディオシステム(例えば当社の53シリーズ)に対応した新しいコンセプトの小型スピーカーの開発を期待しております。

さて、当社の製品に関しましては、アップグレードを含めまして、昨年度中は、7モデルをご紹介させていただきました。まず8月に、53シリーズのアップグレードバージョン、HD53Rをご紹介しました。このHD53RはそれまでのHD53と同様、バージョン8.0(CC80モジュール搭載)との併売です。年末までの5ヶ月間、HD53RとHD53Rバージョン8.0の販売総数は、なんとまったく同数でした。ユーザー様の意識の高さに敬服しております。

翌月の9月に、1年以上お待ちいただきましたが、これまでのTL0を、TL0XとしてCD−R/CD−RW対応ができるように内部回路を全面的に改良し、また意匠替えを施し、販売開始致しました。おかげさまで、発売後それほど時間のたたないうちに、海外からの注文を含めますと初回生産ロットを完売させていただくことができました。当社の技術的なフラグシップモデルですので、慎重を期したあまり、長い開発時間が必要でしたが、その努力が報われた思いです。現在第2回目の生産開始に向け材料調達部門で尽力いたしております。

10月には、恐らく国内メーカーでは初めての試みである、スイッチング電源供給方式を採用しましたCDプレーヤーCD5300を発表しました。数々のフィルター段を設けました効果もあり、音楽信号の解析能力には目を見張るものがありました。今後、このモデルにマッチしましたアンプ、AMP5300とともに、徐々に皆様方の中へ浸透させていただけるものと期待しております。

11月になりまして、夏場からお待ちいただきました、デュアルトレイ方式のCDレコーダー、RW3300をやっとご紹介させていただきました。本年度は、メーカー各社様に供給させていただいております、CDレコーダーメカニズムの需要が急増したため、自社分への割り当てが遅れてしまい、大変ご迷惑をおかけいたしました。RW3300は、それ以前のRW2300に比べますと、オリジナルのCDをそのまま録音するのであれば、ワンタッチで、録音開始からファイナライズ過程まで完了させることができる便利な機能を備えております。この機能の利便性が、今後より多くの皆様にご理解いただけるものと自負いたしております。

年末ぎりぎりになりまして、長くご愛顧いただいておりました当社のスタンダード、3機種のアップグレードバージョンを同時に発表させていただきました。TL51XZに対するTL51XR(D/Aコンバーターを改良しました)、CD3300に対するCD3300R(CCモジュールとD/Aコンバーターを改良しました)、AMP3300に対するAMP3300R(ボリューム機能のゲインコントロールとスピーカー接続端子を改良しました)がそれです。校正作業上、当社のホームページでもこの3モデルにつきましてはまだ紹介できていない有様で申しわけございません。簡単なスペック表であれば、メールもしくは簡易印刷の形で郵送できますので、営業部宛にお申し込みください。

以上でお分かりのとおり、残念ながら昨年度は、新製品のご紹介が下半期に集中してしまいました。2006年度に企画している新製品につきましては、もう少しバランスよく皆様に順次評価を仰げますように努力いたします。

2006年度新製品につきましては、現段階で多くをご紹介できませんが、少なくとも53シリーズは、プリメイン機能をもった純A級パワーアンプ(AMP53)と、DA53にマッチするベルトドライブCDトランスポート(TL53)を発表することだけはこの場でお約束いたします。この2モデルを持ちまして、53シリーズはひとまず完成いたします。ぜひご期待ください。

皆様の益々のご健勝をお祈りするとともに、CECも2006年を飛躍台と致したく決意を新たにしております。本年度もなにとぞよろしくCEC製品をご愛顧いただきたくお願い申し上げます。