■クリムトの名作『接吻』の名を冠したスピーカー 　音楽の都として名高いオーストリアの首都ウィーンに本拠を置く、ウィーンアコースティック社は、19世紀末ウィーンの著名な画家、クリムトの名前を持ったスピーカーシリーズの第２弾として、かの名作”The Kiss（接吻）”に因んだスタンド型スピーカーを発売しました。 この作品の恍惚とした立ち姿を彷彿とさせる非常にユニークで美しい外観を持つ”THE KISS”は、音楽《芸術》を再生するための単なる装置にとどまらず、それ自身が芸術的ともいえる最新技術によって製品化されています。 　先に発売された最高級リファレンススピーカー “THE MUSIC”で高い評価を得た画期的な同軸平面スパイダーコーンと同じユニットを使用しながら、 “THE KISS”は、スタンド式スピーカーとしての新しい地平に到達しています。同軸ユニットの下に配置された23cmのウーファーは、クリムトシリーズのために新たに開発されたX3Pエクスポーネンシャル・スパイダーコーン・ユニットです。また、ユニークなコの字型スピーカースタンドは、その形の美しさもさることながら、THE KISSが常に最良の状態で音楽を奏でられるよう、剛性と静寂性を極限まで追求した結果として誕生したフォルムなのです。 ■革新 “THE KISS”は、コンパクトでありながら、一切の妥協を排したウィーンアコースティック社の自信作です。外観は、約27cmと“THE MUSIC”と全く同じ横幅を持ち、高さは、スタンドにマウントした状態で約127cm（スピーカー部分のみは53cm。奥行きも同じ53cm）と、ややコンパクトな設計になっていますが、スピーカー部分だけで重量が43kgもあり（スタンドと合わせると約66kg）、スピーカーとしての十分な質量と剛性を備えています。 　“THE MUSIC”と同じく、７オクターブの領域に渡って位相ズレが起こらないという優れた周波数特性を持つ革新的18cm同軸平面ユニットを備え、オリジナル音源に極めて近い、非常に緻密なサウンドとレスポンスの早い再生を実現しています。

機能に見合ったフォルム 　このオリジナルの18cm同軸平面ユニットは、The Musuc同様、独立のエンクロージャーを持ち、下部の23cmウーファーのエンクロージャーから完全に切り離されています。これにより、解像度の高い自然な再生音が実現するとともに、アルミ押出材製の回転ジョイントによって、左右および上下に可動し、さまざまに異なるリスニングルームの条件に合わせた最適なセッティングを可能にします。どのような部屋のコンディションでも最適化できるため、通常、人の耳ではスピーカからの直接の音と適切に分離できない、壁などからの一次反射による撹乱を極めて効果的に低減することができるのです。 周知のようにウィーンアコースティック社のスピーカーの材質と熟達した木工職人による丁寧な加工／仕上げは業界最高水準を誇っています。THE KISSは、SAPELE（サペリ）仕様とPIANO BLACK（ピアノブラック）仕様の２つからお選びいただけます。

■THE KISSの主な仕様 システム 3ウェイ・バスレフ・スタンド型スピーカーシステム ユニット 　低域 23cm ウィーンアコースティックスパイダーコーンウーファー×1 　中高域 18cm ウィーンアコースティック平面スパイダーコーン×1 2.5cm シルクドーム型トゥイーター×1 インピーダンス 4Ω 再生周波数特性 36〜20,000Hz クロスオーバー周波数 120Hz、2,300Hz 音圧レベル 89dB　2.83V/m 推奨入力 50 〜 180W スピーカー寸法 273×540×540 (W×D×H)mm スピーカー質量 43kg（１本） スタンド寸法 273×540×730 (W×D×H)mm（含スパイク） スタンド質量 23kg（１本） カラー SAPELE、PIANO BLACK