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♪♪♪ CECメールマガジン スピーカー(オーディオ)ボードのすすめ Vol.2 ♪♪♪

─────────────────────── 2012/3/16発行────────

Vol.1では、振動吸収式のフローティングシステムをもつスピーカー(オーディオ)
ボードの基本的な役割について述べました。今回は、当社が皆様にご紹介している
ASBシリーズの特徴に踏み込んでみます。
http://www.cec-web.co.jp/products/acc/board/asb-wf.html

──── ASB3545/4560WF ─────────────────────────

ASBシリーズは、上下二層からなる木製のボードの四隅にフローティングシステムを
搭載し、90kgに及ぶ大重量の製品をしっかりと受け止めます。上部のボードの中央部
を手で押さえて上から力を入れてみますと、上下運動するスプリングが搭載されてい
ることがわかります。

さらに上部のボードの両端を両手で持ち左右に動かしてみると、かなりのやわらかさ
で動くことが判ります。スプリングが上下だけではなく左右にも働くかのようです。
上下、左右に弾力性を持つ構造が、この製品の大きな特徴なのです。

オーディオ製品は、音楽を再生するとき、すべて振動しています。レコードプレーヤ
ーはモーターが、アンプはトランスが動力源ですが、どのように静かに駆動するよう
に設計しても、振動を皆無にすることはできません(それゆえに、モーターの振動
を、音源をピックアップするレコード盤に伝えないようにベルトドライブ方式もしく
は糸ドライブ方式が開発されたのです。またトランスの下にはショックアブソーバー
機能を持つ材料が採用されることもまれではありません)。また、再生音の出口であ
るスピーカーは、空気を振動させますが、ドライバー(スピーカーユニット)自体も
かなり大きく振動しています(目で確認できます)。こうしたオーディオ製品の振動
は、ボードには上下振動として伝わります。この振動を、スプリングで受け制振させ
ることは、大変有効な方法として採用されてきました。CECのほとんどすべてのレコー
ドプレーヤーは、この方式を採用してきました。

ただこのスプリング方式の弱点は、スプリングの上下運動と製品本体の振動が共振す
る可能性を排除できないことにあります。共振は振動を吸収するのではなく、増幅さ
せる可能性がないとはいえないのです。それゆえに、スプリング方式のフローティン
グには、共振しない様々な工夫が採用されています。ここではその工夫の詳細は趣旨
から外れますので、割愛いたします。

ASBシステムのフローティング方式は、一言で言うと、上下運動を振り子運動に転換さ
せることによって、共振の発生源を完全に取り去り、かつ左右の振動にも十分対応で
きる新しい方式だということです。


振り子

上の図が、実にシンプルに表現したこの振り子原理によるフローティング方式です。
重量が加えられていない状態の図です。上のボードに重量がかかりますと、重量に応
じて上のボードは下がります。すべての重量は中央部のピアノ線状のバーにかかり、
U字型の特殊ステンレス製スプリングを押し下げます。この状態は、U字型スプリング
がピアノ線状のバーをあたかもブランコのように吊るしたようになるのです。再生中
に上下に振動するオーディオ機器の動きは、まずピアノ線状のバーとU字型スプリング
の関連作業で、振り子運動に変えられ吸収されるのです。

昨年の東日本大震災の際に確認された、外部振動に対する免振制御効率の高さも、こ
れでご理解いただけると思います。地震の際には、下のボードから振動が伝えられま
す。下のボードの振動は、2本のスタッドを経由してU字型スプリングに伝わります。
その振動は、ピアノ線状バーで吸収され、上のボードへの影響を抑えることができま
す。地震には、横揺れと立て揺れがありますが、その双方に対してU字型スプリングの
縦方向の運動と、ピアノ線状バーの円運動によって吸収できるのです。もともとこの
方式は、地震対策を意図して造られたものではありません。実に微細な再生機器の振
動を、音楽再生上悪影響を与えないようにと考えられたものです。その副次的な効果
が、免振制御性の高さとなった次第です。(地震の強度への対応性については、その
測定が、あまりに高額であるために政府認定機関では行っておりません。他メーカー
と比較して、地震に対する本体保護の機能が優れていることだけは断言できます。)

昨年の東京インターナショナルオーディオショウの際、このスピーカーボードの上に、
スピーカーを置いて実演しました。スピーカーを設置した状態で、スピーカーを押し
ますと容易に左右に動くことが判ります。一見不安に見えるかもしれませんが、この
揺らぎこそが、左右、上下の振動を吸収しているのです。

ASBシリーズを、スピーカーボードと呼んでいるのは、スピーカーの下に設置される
ことでその効果が最も端的に現れるからです。空気を振動させることによって、音を
伝える機能を持つスピーカーは、自身の振動によって再生音に色付けをします。一説
によると、スピーカーから聞こえてくる音は、その30〜40%までが、スピーカー筐体の
固有の振動から影響を受けているといわれています。この振動を、制御することによ
って、スピーカー本来のメーカーが意図した音作りを再生させることができると考え
るのです。

また、この振り子運動原理によるフローティング方式のボードは、音の入り口である
レコードプレーヤーやCDプレーヤー(もしくはCDトランスポート)にも是非お勧めし
ます。レコードプレーヤーは極小のダイアモンド針で、レコード盤の音溝をトレース
することで、繊細な音楽信号を振動として読み取っています。また、CDプレーヤーは、
わずかなスペースに膨大な信号が記録された箇所を、レーザー光線の照射でデジタル
信号を読み取っています。いずれも、物理的に大変繊細な運動をしているのです。そ
れゆえにこそ、レコードプレーヤー全体、CDプレーヤー全体を、まずそれ自身の振動
から解き放つこと、更に、音圧を含めた外部の振動から制御することが重要であるこ
とは言うまでもありません。

また、本機は、スパナを付属いたしております。製品をボードの上に装着した状態で、
水平度を確保するためのものです。上下のボードを連結しているスタッドは、6角形を
しております。このスパナで微妙な水平度を調整することができます。その作業には、
水準器をご使用になることをお勧めいたします。

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遅れていた梅も咲き始めました。桜の開花は例年より1週間ほど遅れそうです。花あふ
れる春、フローティングシステムを採用したボードで、開放された音楽を楽しんでみま
せんか。



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