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第68回 2006/06/01

今日から6月、水無月です。関東地方では、5月の降雨日が多く、日照時間が例年に比較してあまりにも短かったため、夏から秋にかけての果実や作物の収穫量が不安視されています。他方で、今月が過ぎますとちょうど2006年も半分を経過したことになります。まさに光陰矢のごとしの感があるのは私だけでしょうか。

昨5月中旬には、欧州各国でCEC製品を輸入販売していただいている皆さんを一堂に会して打ち合わせを持つ機会がありました。新生CECとなりましてから2度目の試みで、初回同様、スペインのマジョルカ島(最大の都市はパルマ・デ・マジョルカ)中心部のペトラという小さな田舎町で2日間にわたってざっくばらんに、欧州におけるCECの状況、今後の展開に対する提案、年内に開発発売開始予定の新製品への取り組みについて意見を交換してまいりました。下は、打ち合わせの様子です。

打ち合わせ光景

比較的に長期間当社製品を扱っているディストリビューター(輸入販売者)が多いせいでしょうか、新製品に関しましては、なによりもかつてのTL1若しくはTL2の後継機とよぶに相応しいベルトドライブCDトランスポートの再開発の要請が強かったように感じました。

現在のCDトランスポートのラインアップでは、TL51Xの上位モデルが、当社のフラグシップである最高級のTL0Xとなっており、その中間部分がかけていることは皆さんご存知のとおりです。国内のホームページにも同様なご希望をいただいております。TL0MkIIから、TL0Xの開発までに2年間を要してしまいましたが、これは最新のレーザーピックアップを採用し、それに適合したサーボ回路の新規設計、及びピックアップ搭載メカニズムの変更という作業があったためです。TL1若しくはTL2の後継機を設計する上では、TL0Xの設計ほどの負荷はかかりませんので、それほど遠くない将来、皆様にご提案させていただけるものと信じております。

他方で、欧州では、CD3300RとAMP3300Rの組み合わせが大変好評で、とりわけフランスのオーディオ誌(PRESTIGE)では、コスト対比の音質評価で非常に高い評価を受け、現地のディストリビューターともども大変喜んでおります。CD3300Rでは、すでに一部のユーザー様はお気付きのように、CD3300ではなかなか解決が困難であった、特定のソフト上の特定の場所でのノイズ成分を含んだ非音楽信号を、より高度なドット処理の方法で減衰させました。またAMP3300Rでは、重心の設定がし辛い形状のヴォリュームつまみを円形に変化させ、物理的な負荷の危険を軽減させただけでなく、ヴォリューム付加回路自体を大幅に改善しております。こうしたことも含め評価いただいたものと考えております。

さてマジョルカ島といえば、かの「ピアノの詩人」と呼ばれたフレデリック・ショパンがジョルジュ・サンドと日を過ごした(1838年)愛の島としても有名です。ショパンがこのマジョルカ島でどの曲を作曲したのか、残念ながら私にはわかりませんが、なんとなくノクターンといわれればうなずけるものがあります。「マジョルカ島の恋・ショパン:ノクターン集」というCDがあります。熊本マリさんのピアノ演奏によるものです。一度お聞きになってみてください。
http://navi-cddvd.mde.co.jp/blog/j/10000259.html

田園都市ペトラを取り囲む島東側の山並み風景と、イタリアと同じように道路に壁を向け、庭を壁の内側に作る伝統的なスペインの、道路を取り囲むように立てられる一般家屋の写真です。

ペトラ

町並み

ショパンだけでなく多くの芸術家が訪れる島として有名なマジョルカ島。欧州を旅行される機会があれば一度候補のひとつにカウントしてみたらいかがでしょうか。

沖縄九州地方はすでに梅雨入りと報じられています。おそらく関東地方も後一週間ほどで入梅するのではないでしょうか。それが過ぎればすぐに暑い夏です。夏に備え英気をお養いください。