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第70回 2006/08/01

7月も押し詰まってから、東北地方を除く日本全域に「梅雨明け」概況が気象庁からだされました(最近では日にちを確定的には宣言しません)。平年、関東地方では7月20日が梅雨明けでしたのでかなり長い梅雨だったのですが、この間、沖縄地方から九州南部では、記録的な集中豪雨に見舞われました。被害にあわれた地域の皆様には、心からお見舞い申し上げます。

さて、この8月は、モーツァルト生誕250年(1756年1月27日)を記念して、モーツァルト生誕の地ザルツブルグ(ザルツブルグ州、州都)で、恒例のザルツブルグ音楽祭(フェスティバル)でモーツァルト作曲の全オペラ22曲をはじめそれ以外のさまざまな音楽劇を含め、モーツァルトになるすべての舞台音楽が奏でられています(既に7月23日に開始され、8月31日終演)。詳細は、次のサイトをご参照ください。(日本からはザルツブルグへの直行便はないと思われます。首都ウィーンから特急で3時間強、国内航空便で1時間弱です。)夏季休暇で、時間的、金銭的に余裕のある方にはお勧めです。

http://www.salzburgfestival.at/

ご存知のようにモーツァルトの正式フルネームは、ヴォルフガング・テオフィロス・モーツァルト(この前にまだ長い名前が洗礼時には付いています)。ミドルネームのTheophilus(テオフィロス)は、ギリシャ語表記のTheophilosのラテン語形、この意味するところをラテン語で意訳した表記が、Amadeus(アマディウス)で、モーツァルト自身このミドルネームを使用していたといわれています。このミドルネームをタイトルにした映画「アマディウス」(1984年)は、敵役サリエリの、嫉妬に満ちた視線で描かれるモーツァルトの音楽的な天才性、何者にも束縛されない自由な精神性に、新たに多くの若い女性モーツァルトファンを獲得するのに一役買ったようです。

この映画ではモーツァルトにあまりにスポットライトを浴びせているせいか、サリエリの音楽的な成果を過小評価しているという一部の不満と、モーツァルトの父レオポルド・モーツァルトもまた後世に残る、それほど多くはないが評価に値する作曲をしていることを無視しているという音楽評論家の方もいます。しかし少なくとも古典派クラッシック音楽の完成者であり、同時にロマン派の巨頭の一人であり、かつオーストリアが最も世界に誇る音楽家であったことは間違いない事実でしょう。

このモーツァルトの作曲活動の中で、古典派音楽を完成させたのがザルツブルグを本拠地として活動した時期であり(生誕から思春期まで)、ロマン派音楽を作り上げたのがオーストリアの首都ウィーンでの、晩年までの10年間(〜1791年12月5日)の活動だといわれています。モーツァルトの音楽性を育んだのは、18世紀後半のイタリア、フランス、イギリス、ドイツを含む全ヨーロッパの音楽環境であるにせよ、直接的にはオーストリアを代表する二つの文化的都市の歴史を背景にモーツァルト音楽が完成したものと考えられます。

さて、ウィーンに本拠地を置く、ウィーン・アコーステックが、先月モーツァルト生誕250周年記念モデルを、限定数量(250セット)で発売することを決定しました。当社で輸入しております、モデルT−2Gは、オリジナルの名称が、モーツァルト・グラントです。このモデルをヴァージョンアップし、モーツァルトにはピアノ協奏曲も多かったことから、ピアノブラックカラーだけのヴァージョンを、モーツァルト・グラント・リミテッド・エディションとして世界同時発売いたします。当社ではこれを、T−2G LTD(リミテッド)として今月中に発売開始いたします。このモデルの詳細は、おって当ホームページの新製品紹介欄で発表いたしますので、楽しみにお待ちください。

8月中は暑さが続くことと予測されます。電力不足、水不足も懸念される昨今、猛暑の中で省エネルギー対策とどう折り合いをつけるべきなのでしょうか。経済産業省・資源エネルギー庁傘下に「(財)省エネルギーセンター」という組織があります。そのセンターが、生活上の省エネルギーの指針も提案しています。

http://www.eccj.or.jp/dict/index.html

エアコン、電気冷蔵庫から車に至るまで、日常生活の省エネ活動のメドと、その効果が金額で示されている興味あるサイトです。一度ご覧になられても時間の無駄にはなりません。

暑さ対策に、モーツァルトのさまざまなピアノ協奏曲はいかがでしょうか。