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第80回 2007/6/01
緑あふれる季節です

今日から6月。本年度も今月で半分を経過することになります。桜の遅かった東北北海道でも花は散り、全国的に緑鮮やかな季節となりました。皆様いかにお過ごしでしょうか。

ところで先のゴールデンウイーク、「みどりの日」が今年から変わったことに気付かれた方はあまりいなかったようです。昭和天皇崩御の後、1989年から昨年2006年までの「みどりの日」は、この昭和天皇の「天皇誕生日」であった4月29日でした。今年からこの4月29日は「昭和の日」と名称が変わり、「みどりの日」はゴールデンウイークの中日、5月4日に移行したのです。

これは、2004年度の国会審議で継続案件とされた議員提出法案が翌2005年、第162回通常国会で成立、2007年より施行するものとして決定されたものです。現下の国会では、与党が圧倒的な多数を占め、多くの法案がさほどの物議をかもすことなく可決されています。そうした流れの中での、「みどりの日」のいかにもひっそりとした移行でした。よほど政治の流れに目を凝らしていないと、いつの間にかとんでもないところへ流れ着くのではないかとさえ危惧されます。

さて、5月末日、音元出版社のPhile-web でも紹介されましたが、53シリーズのトリでもありますベルトドライブCDプレーヤー、TL53Zを発売開始いたしました。

http://www.phileweb.com/news/audio/200705/30/7260.html

TUBE53(本年1月発売), もしくはAMP53(本年2月発売)との組み合わせを期待されたユーザー様には長らくお待たせいたしました。製品の詳細は、このホームページの「製品」から「CD Player CD Transport」へとお進みいただければご覧になっていただけますが、ここでは私なりのこの製品の大きな特徴をひとつだけご紹介しましょう。

当社では、最近開発した製品のうち、比較的消費電力の低いものは原則として「スイッチング電源」方式を採用しています。比較的対応が困難とされたCDプレーヤーでも、CD5300にはこの方式を採用いたしております。入力90ボルトから240ボルトまでに対応しているため、通常使用状態で電源供給に変異が生じても駆動や出力に影響を与えることがないのが最大の利点といえます。日本の電源は原則100ボルトとうたわれていますが、都市部で電源需要が大幅に増加する場合(例えば暑い日中のエアコンの集中的な使用など)には、実質供給電圧は90ボルト近くまで低下することが測定されています。通常電源トランスの工業会での許容限度はプラスマイナス10%とされていますので、その許容限度付近にまで電圧が低下した場合、きわめて繊細に設計された音響製品に対する悪影響が皆無であるとはいいきれません。

当社の特許でもありますベルトドライブ方式のCDプレーヤーに初めてこの「スイッチング電源」方式を採用したのがこのTL53Zです。

ケーブルにご興味をもたれる方はよくご存知のことですが、様々なケーブルのうち、最も直接的に音質に影響を与えるのが電源ケーブルです。供給電源に対して音響製品がいかに繊細であるかを物語っています。電圧変動に圧倒的な強みを持つこの方式を採用することで、アナログ的な柔らかさや繊細間を表現できるベルトドライブCDプレーヤーに、力強い躍動感を加味できたのではないかと自負いたしております。是非最寄のディーラー様の試聴室で一度お試しになられてください。当製品を試聴できるディーラー様のリストです。

http://www.cec-web.co.jp/products/cdplayer/tl53z/tl53_shop.html

緑あふれる水無月(みなづき)ですが、ちょっとばかりうっとうしい梅雨の季節でもあります。また首都圏では「はしか」による大学の休校の報道が続いています。体調の管理にくれぐれも油断されることなくお過ごしください。