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第84回 2007/10/01
2007東京インターナショナルオーディオショウ

9月末時点の気象庁の長期予報によりますと、今年の秋から冬は比較的に暖かく、紅葉も東京都下では12月にまでずれ込みそうとのことです。猛暑から残暑と続いてきたこの夏から初秋ですが、まだまだ完全な秋風が立つには日にちがかかりそうです。

10月は私どもの業界にとりましては最大のイベント、2007東京インターナショナルオーディオショウが開催されます。今年は、昨年より日程がかなり繰り上がり、10月第一週の5日(金)から7日(日)の三日間、恒例の東京有楽町、東京国際フォーラムで開催されます。CECは昨年が初参加、本年は2年目の参加となります。関東圏内にお住まいの皆様、またこの時期上京をお考えの圏外の皆様のご来訪を心よりお待ちいたしております。

CECのオーディオショウでのブースは五階の一番はしにありますG501号室です。日本インターナショナルオーディオ協議会(IASJ)参加メーカー、輸入商社の中で私どもは最も若いメンバーの一つです。その関係もありまして、残念ながら、昨年と同じ場所で、一度に多くの皆様をお迎えできるスペースがあるとはいえませんが、混雑時を避けておいでいただければ、展示品をゆっくりとご覧いただけることと思います。

今回、初めて皆様にご紹介するモデルは4モデルございます。まず、今年1月に発売を開始いたしましたCECにとって初めての真空管アンプTUBE53のアップグレード版を、TUBE53 LTD.としてご紹介いたします。真空管アンプの音質を大きく作用します、オーディオ出力段の抵抗とコンデンサーをすべてアップグレードし、更に純木製のサイドウッド(マホガニーとメープルの二種類が選択可能です)を装着させ安定感を増しました。お聴きいただければすぐにお分かりになられますが、TUBE53に比べて、格段に音の立ち上がりが早く、音像もより鮮明になっております。 このアップグレードバージョンは、既にTUBE53をお買い求めのお客様にも対応させていただきます。お買い求めになられたディーラー様にご相談下さい。TUBE53 LTD.バージョンは、完全受注生産となりますので、最寄の販売店様にご発注いただきましてから、3週間ほどのご猶予を頂きたいと存じます。このTUBE53 LTD.とそれへのアップグレードサービスは、このショウを持ちましてスタートさせていただきます。

一部の方に大変なご好評を博しました、AMP5300の上位モデルを、AMP6300として今回発表させていただきます。技術スペックにつきましては、当日会場で配布できるように準備いたしております。よりパワフルでダイナミックな音作りです。 本年末までに発売を開始する予定で、今回は最終バージョン一歩手前の段階ですが、十分ご満足いただけるものと確信いたしております。

最後に、来年度早々の発売を予定しております、ベルトドライブCDトランスポートと、それに対応したDAコンバーターを、今回開発上の目処が立ちましたので参考出品いたします。国内の皆様だけでなく、海外からも、かつてのTL1、その後のTL1Xの後継機の開発を熱望されてまいりました。今回、このTL1、TL1Xをフルモデルチェンジし、TL1N(New)としてお披露目させていただきます。また、CDトランスポートの信号をアナログ転換する、開発呼称DA6300は、このTL1NにマッチしたDAコンバーターとして、DA1Nとして参考出品いたします。意匠的にはまだ何点かの改善点を残しておりますが、音質的にはTL1Nの潜在能力を十分引き出すことのできる段階に達したと判断し、今回皆様に試聴いただくことを決定いたしました。TL1N CDトランスポートと、DA1N DAコンバーターの組み合わせで皆様のご判断を仰げることができ、ひとまず安心しております。

今回のショウでは、本当に残念ですがウイーン・アコーステック製スピーカーの新製品をご紹介することができません。同社では、現在のS-1G, T-2G, T-3Gのグラントシリーズの最上位モデル、リファレンスモデルを年初から企画してきました。すべての部品精度とその組み合わせ、音楽的な表現の正確さとその芸術性の高さにこだわってきました同社です。無理に開発途上の製品をお聴かせすることはせず、最終的なバージョンまで、期待して待つことにいたしました。きっと年内には、ウイーン・アコーステックの最上位モデルがリファレンス機として発表できることと期待いたしております。その際には、改めてこのホームページ上でも発表させていただきます。

ショウの期間中には、お客様のディスクをかける時間帯を準備いたしました。どうぞお手持ちのCDをご持参の上、ブースをお訪ねください。

さて、当社のホームページにも執筆いただいております、高橋敏郎さんが、「LPジャケット 美術館」を新潮社とんぼの本から出版されたことは既に、この「コラム」の「みだれ観照記」No.61でご紹介いたしました。この度、音元出版、「analog(アナログ)」秋季号(Vol.17)では、高橋さんのこの著作に関わる意気込みが大きく紹介されております(18頁)。当社のホームページ作成に大変なご協力を頂いております高橋さんがこうして注目されることは私どもにとっても大変うれしく、また光栄なことでもあります。まだお読みでない方には書店で手にとっていただけるようお願い申し上げます。

なんとなく異常な気象で、日中の熱気がなかなか立ち去って行かない今日この頃です。体調管理に万全を期してください。また、条件的に許されるのであれば、是非10月上旬のオーディオショウで当社のブースを覗いてみてください。参考出品とはなっていますが、私どもの熱意を見て、聴いていただければ、大変光栄です。